【F1カナダ】角田裕毅（つのだ ゆうき）進化と試練｜アップグレード導入と今後のキャリア展望

2025年F1カナダGPで、角田裕毅選手が見せた予選でのパフォーマンス改善と、新型アップグレードの導入が注目されました。
本記事では、カナダGPでの角田選手の走り、チームの動き、そして2026年のF1キャリアに向けた今後の展望を解説します。

メディアの注目と高まるプレッシャー

カナダGPの木曜日、角田裕毅選手の囲み取材には多くの海外メディアが殺到。
これは彼の活躍が注目されている証でもありますが、同時にF1キャリアの行方を巡るプレッシャーも増大している状況です。

特に、レッドブルのジュニアドライバー、アイザック・ハジャー選手との交代の噂についての質問が相次ぎました。
これに対し、角田選手は「自分を信じている。これまでの努力を見れば結果はついてくる」と力強い言葉で応えました。
一方、ハジャー選手も「まだ準備はできていない」と冷静なコメントを残しており、現段階では角田選手のシートは揺らいでいないと見られています。

アップグレード導入と予選での明確な進化

今回のカナダGPでは、チームが角田選手に新型アップグレードを提供するために大きな努力をしてきました。
予算制限とスペアパーツ不足のなかで、土曜朝のFP3前にフェルスタッペン選手と同仕様のパーツが装着されました。

その結果、予選ではQ3進出まであと一歩の好走を見せ、タイム差はわずか0.1秒。
さらにQ2ではフェルスタッペンとの差が約0.4秒に縮まり、マシン性能の進化が明確に表れました。

角田選手自身も「マシンにスピードを感じたが、まだ完全に信頼できるほどの走行時間はなかった」と語りつつも、アップグレードの成果を評価しています。

決勝では18番手スタートから粘り強く戦う

不運にもFP2での赤旗違反により10グリッド降格のペナルティを受けた角田選手は、18番手スタートとなりました。
スタート直後にはランス・ストロールをパスしてポジションを上げるも、その後はDRSトレインに捕まり苦しい展開に。

特に、カルロス・サインツの背後で空力の影響を受けてしまったことが、パフォーマンス低下に繋がったと考えられます。

中盤以降、ハードタイヤの終盤では他車に比べてやや劣るペースを見せたものの、最終スティントでのミディアムタイヤでは高いパフォーマンスを披露。
惜しくもポイント圏外ではあったものの、「今日のペースは悪くなかったし、18番手スタートからポジションを上げられた」と、手応えを語りました。

新型アップグレードの評価と今後への期待

今回投入されたアップグレードについて、チーム内外からはポジティブな評価が寄せられています。
角田選手が初めてフェルスタッペンと同仕様のマシンを得たことで、予選での大幅な進化が実証されました。

ただし、**ピエルワシ代表は「まだ全てを引き出せていない」**と語り、さらなるチューニングと最適化が必要であると指摘しています。

次戦オーストリアGPでの飛躍に注目

次のレースは角田選手が得意とするレッドブルリンク（オーストリアGP）。
今回のアップグレードがさらに熟成されれば、角田選手にとって今シーズン最大の勝負どころになる可能性があります。

安定したパフォーマンスを見せることができれば、2026年シーズンに向けたレッドブルおよびホンダ関係者へのアピール材料になることは間違いありません。

角田裕毅のキャリアと今後のF1シート争い

今回のF1カナダGPは、角田裕毅選手にとって“確かな前進”を象徴するレースでした。
特に、予選での明確なタイム改善は、マシンとドライバーの両面での成長を感じさせる内容でした。

2026年のF1シート確保に向けては、今後も安定したリザルトと冷静なレース運びが求められます。
角田選手にとっては、ひとつひとつのグランプリがキャリアを左右する重要な場面となっています。

総括｜カナダGPで見せた進化と次戦への期待

F1カナダGP 2025は、角田裕毅選手にとって重要なターニングポイントとなりました。
新型アップグレードの導入によりマシン性能が向上し、予選ではこれまでにない好パフォーマンスを記録。
一方で決勝ではペナルティとDRSトレインの影響で課題も露呈しましたが、ポジティブな要素が多く見えた週末でした。

✨最後に
角田選手のこれからのF1キャリアは、まさに「正念場」。
今回の進化が一過性のものではないことを証明し、2026年のF1グリッドに自らの席を確保するための戦いが続きます。
次戦オーストリアGPでのさらなる飛躍に期待しましょう！ 🚀