スペインGPが終了したばかりのF1界ですが、舞台裏ではさらなるドラマが進行中です。角田裕毅選手のタイヤテスト参加、フェルスタッペンのペナルティ危機、小林可夢偉選手のF1マシン復帰と、注目の話題が目白押し。今回はこれらの動きをまとめて紹介します。
角田裕毅、2026年用タイヤテストに参加!
スペインGP後、角田裕毅選手はカタロニア・サーキットで行われたピレリの2026年型スリックタイヤ開発テストに参加。メルセデスのアンドレア・アントネリ選手とともに150周を走行し、貴重なデータを収集しました。
特に今回は、RB19を使用したTPC(テスト・プログラム・カー)テストも併せて実施。2023年仕様のマシンを使ったこの非公開テストにより、角田選手はマシン挙動への理解をさらに深めています。
過去にシルバーストーンでのテストではトラブルがありましたが、今回は順調に進み、次戦カナダGPに向けた準備も着実に進んでいます。
フェルスタッペンが出場停止寸前のピンチ
スペインGP中の接触により、マックス・フェルスタッペンは10秒ペナルティと3点のペナルティポイントを受け、累積11点に到達。12点で1戦出場停止となるため、次戦以降は極めて慎重な走行が求められます。
レッドブル陣営は、万が一の出場停止に備え、リアム・ローソン選手や岩佐歩夢選手を代替候補として挙げているとの情報もあり、注目が集まっています。
小林可夢偉、11年ぶりにF1マシンをドライブ!
嬉しいニュースとして、小林可夢偉選手がF1マシンに復帰。2014年以来となるF1ドライブを、若手育成支援の一環として実施されたTPCテストで果たしました。
当時のザウバー時代を思い起こさせるような走りを披露し、トヨタ陣営の若手に対するアドバイザー的な役割を担いながら、現代F1の技術にも触れる貴重な経験となりました。
テスト内容の詳細
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2026年用ピレリタイヤ:構造とコンパウンドの評価が中心。気温の変化やグリップ状況の違いを確認しながら、実戦に近い環境で検証が進められました。
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RB19によるTPCテスト:マシン挙動の再確認を目的としたプログラムで、角田選手のフィードバック能力も評価対象となっています。
ヘルムート・マルコの評価コメント
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏は角田選手について「マックスに比べて適応が遅れているが、確実に改善が見られる」とコメント。
マシンの性能差がある中でも、角田選手の成長に期待していることを強調しました。
カナダGPに向けた注目ポイント
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角田選手は最新型のフロアを使用予定。これによりパフォーマンスの改善が期待されます。
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フェルスタッペンの出場停止を回避できるかどうかが、今後のタイトル争いに大きな影響を与える可能性があります。
まとめ:F1界は静かに熱い戦いを続けている
スペインGP後も、角田裕毅のテスト参加、小林可夢偉の復帰、フェルスタッペンのペナルティ問題と、話題に事欠かないF1界。
表には見えにくい“戦い”が次戦カナダGPの行方を左右するかもしれません。今後も各ドライバーの動向とチームの戦略に注目していきましょう!
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