「ピラティスを始めたけれど、なかなか効果が出ない…」「本当に体型は変わるの?」そんな風に感じている方もいるかもしれません。多くの方がピラティスに興味を持つ一方で、ピラティスの効果を実感できるのか、またピラティスで体型が変わったと感じるにはどれくらいの期間が必要なのか、具体的な情報が知りたいところです。実際、ピラティス効果が出るまでには、ある程度の時間と継続が求められます。この記事では、ピラティスによって身体がどのように変化するのか、そしてその効果を最大限に引き出すためのポイントを、分かりやすく解説していきます。
- ピラティスの効果を実感できる具体的な期間
- 体型や姿勢に現れるポジティブな変化
- 効果を最大化するための適切な頻度とコツ
- 初心者が知っておくべき注意点とポイント

ピラティス効果を実感!体型変化と期間の目安
- ピラティス効果が出るまでの期間はどれくらい?
- ピラティスで体型が変わったと感じる具体例
- インナーマッスル強化で美しい姿勢へ
- 基礎代謝が上がり痩せやすい身体に
- 身体の歪みを整えて不調を改善する
- 自律神経を整えストレスを軽減
ピラティス効果が出るまでの期間はどれくらい?
ピラティスの効果をいつから実感できるのかは、多くの人が気になるポイントです。結論から言うと、効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、一般的には3ヶ月程度がひとつの目安とされています。
これは、ピラティスの創始者であるジョセフ・H・ピラティス氏が残した言葉にも基づいています。
「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり、30回で身体のすべてが変わる」
– ジョセフ・H・ピラティス
例えば、週に1回のペースでレッスンを受けたとすると、10回に到達するのは約2ヶ月半~3ヶ月後です。もちろん、これはあくまで目安であり、週2回、3回と頻度を上げれば、より早く身体の変化に気づける可能性は高まります。
また、たとえ1回のレッスンであっても、直後に「姿勢が伸びた感じがする」「身体が軽くなった」といった短期的な変化を感じることは少なくありません。ただし、その変化を身体に定着させ、根本的な体質改善や体型変化につなげるためには、継続的な実践が不可欠です。

ピラティスで体型が変わったと感じる具体例
ピラティスを継続することで、多くの方が体型の変化を実感しています。ある調査では、実践者の78%が体型の変化を実感したというデータもあります。これは、ピラティスが身体の深層部にあるインナーマッスルに働きかけるエクササイズだからです。
体重が劇的に減るというよりは、身体のラインが引き締まり、見た目がスッキリするという変化を感じる方が多いのが特徴です。具体的には、以下のような部位での変化が報告されています。
お腹周りの引き締まり
ピラティスで最も変化を感じやすいのが、お腹周りです。腹横筋をはじめとする体幹のインナーマッスルが鍛えられることで、天然のコルセットのようにお腹を引き締めてくれます。これにより、ぽっこりお腹が解消され、ウエストラインにくびれが生まれる効果が期待できます。
脚やヒップのライン改善
骨盤周りの筋肉を整え、正しい身体の使い方が身につくことで、ヒップアップや脚のラインが美しくなる効果もあります。O脚やX脚の改善に繋がり、すらっとした脚のラインを目指せるのも、ピラティスの大きな魅力です。
体重計の数字はあまり変わらなくても、周りから「痩せた?」と言われるようになったり、以前履いていたパンツがゆるく感じたりするのは、ピラティスでボディラインが整った証拠かもしれませんね。
インナーマッスル強化で美しい姿勢へ
ピラティスの効果として最も代表的なものが、姿勢の改善です。長時間同じ姿勢でいることが多い現代人にとって、猫背や反り腰、巻き肩は悩みの種です。これらの姿勢の崩れは、見た目の印象を悪くするだけでなく、さまざまな身体の不調を引き起こす原因にもなります。
ピラティスは、背骨や骨盤を支えるインナーマッスル(体幹)を重点的に強化します。体幹が安定することで、身体の軸がしっかりと確立され、意識しなくても自然と背筋の伸びた美しい姿勢を保てるようになります。
レッスンを重ねるうちに、日常生活での立ち姿や歩き方が変わっていくのを実感できるでしょう。これは、単に筋力がつくだけでなく、自分の身体をコントロールする感覚が養われるためです。正しい身体の使い方が身につくことで、疲れにくい身体へと変化していきます。


基礎代謝が上がり痩せやすい身体に
ピラティスを続けることで、「痩せやすく、太りにくい身体」を目指すことができます。その理由は、基礎代謝の向上にあります。
基礎代謝とは、私たちが生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。この基礎代謝の多くは筋肉によって消費されるため、筋肉量が増えれば基礎代謝も自然と上がります。ピラティスは、身体の深層部にあるインナーマッスルを鍛え、全身の筋肉量を効率的に増やすことができるエクササイズです。
筋肉量が増えることで、運動していない時でも消費されるエネルギー量が増加し、脂肪が燃焼しやすい体質へと変化していきます。さらに、ピラティス特有の胸式呼吸は交感神経を活性化させる働きがあり、これも代謝アップを後押しします。
ピラティスだけで大幅な減量は難しい
ピラティスは代謝を上げる効果が期待できますが、エクササイズ自体の消費カロリーはそれほど高くありません。そのため、大幅な体重減少を目的とする場合は、ピラティスに加えて、ウォーキングなどの有酸素運動やバランスの取れた食事管理を組み合わせることが重要です。

身体の歪みを整えて不調を改善する
多くの方が抱える肩こりや腰痛といった慢性的な不調。これらの原因の多くは、日常生活の癖によって生じる身体の歪みにあります。ピラティスは、こうした身体の歪みを整え、根本的な不調改善にアプローチできるエクササイズです。
ピラティスのエクササイズは、背骨ひとつひとつの動きや骨盤の位置を意識しながら行います。これにより、左右の筋肉のバランスが整い、身体が本来あるべきニュートラルなポジションへと導かれます。
腰痛の改善
体幹のインナーマッスル、特に「天然のコルセット」とも呼ばれる腹横筋を鍛えることで、腰への負担が大幅に軽減されます。これにより、慢性的な腰痛の緩和が期待できます。
肩こりの改善
巻き肩や猫背が改善されることで、首や肩周りの筋肉の緊張がほぐれます。また、肩甲骨周りの筋肉をしなやかに動かすエクササイズも多く、血行が促進されて頑固な肩こりの解消に繋がります。
このように、痛みのある部分だけをマッサージする対症療法とは異なり、身体全体のバランスを整えることで、不調の根本原因に働きかけるのがピラティスの大きなメリットです。
自律神経を整えストレスを軽減
ピラティスは、身体的な効果だけでなく、精神的な安定やリフレッシュ効果も期待できるのが魅力です。その鍵を握るのが、「呼吸」と「集中」です。
ピラティスでは、胸式呼吸という呼吸法を用います。この呼吸法は、交感神経を適度に刺激し、心と身体を活性化させる効果があります。頭がスッキリとし、気分が前向きになるのを感じられるでしょう。
また、エクササイズ中は、身体の細かい部分の動きに意識を向け、常に「今、どこの筋肉を使っているか」を感じ取ろうとします。このように自分の身体と向き合い、動きに集中する時間は、一種のマインドフルネス状態とも言えます。日々の悩みやストレスから一時的に解放され、レッスンが終わる頃には心が穏やかになっていることに気づくはずです。
ちなみに、ヨガで主に行われる腹式呼吸は、副交感神経を優位にしてリラックス効果を高めるのが特徴です。ピラティスの胸式呼吸は、心身をすっきりとリフレッシュさせたい時に適していると言えます。



ピラティス効果を実感するための頻度とコツ
- 初心者におすすめのピラティス頻度
- 効果を高めるマシンピラティスという選択
- 独学は難しい?プロの指導の重要性
- 無理なく続けることが効果への近道
初心者におすすめのピラティス頻度
ピラティスの効果を実感するためには、継続が不可欠ですが、どれくらいの頻度で行うのが最適なのでしょうか。運動習慣のない初心者の方が始める場合、まずは週に1回(月に4回)のペースからスタートするのがおすすめです。
この頻度であれば、身体に過度な負担をかけることなく、前回のレッスンの内容や身体の感覚を忘れないうちに次のレッスンに臨めます。正しいフォームや呼吸法を少しずつ身体に覚え込ませ、運動を習慣化させるのに最適なペースと言えるでしょう。
もちろん、目的によって理想的な頻度は異なります。以下に目的別の頻度の目安をまとめました。
目的 | おすすめの頻度 | 特徴 |
---|---|---|
運動習慣・リフレッシュ | 月2回(2週間に1回) | 身体の使い方を学び、気分転換を図るのに適しています。無理なく始めたい方に。 |
姿勢改善・体型変化 | 月4回(週に1回) | 身体の変化を実感しやすい基本的なペース。初心者はまずここを目指すのがおすすめです。 |
より早い効果を求める | 月8回以上(週に2回以上) | 早く効果を出したい方向け。身体が慣れてきたら挑戦してみるのも良いでしょう。 |
大切なのは、ご自身のライフスタイルや体調に合わせて、無理なく続けられる頻度を見つけることです。
効果を高めるマシンピラティスという選択
ピラティスには、マットの上で行う「マットピラティス」と、専用の器具を使って行う「マシンピラティス」があります。より高い効果を効率的に実感したいのであれば、マシンピラティスに挑戦してみるのも一つの有効な選択肢です。
マシンピラティスは、リフォーマーをはじめとする専用マシンが、身体の動きを正しくサポートしてくれます。これにより、初心者や運動が苦手な方でも、正しいフォームを維持しやすく、狙った筋肉に的確にアプローチできるのが最大のメリットです。
また、マシンのスプリング(バネ)が負荷にも補助にもなるため、個々の筋力やその日の体調に合わせてエクササイズの強度を自由自在に調整できます。マットとマシンの主な違いは以下の通りです。

マットピラティス | マシンピラティス | |
---|---|---|
特徴 | 自重を利用して全身を鍛える | 専用器具の補助・負荷を利用して鍛える |
メリット | ・手軽に始められる ・グループレッスンが多い | ・正しいフォームを習得しやすい ・負荷調整が可能で効果が高い |
デメリット | ・自己流になりやすい ・ある程度の筋力が必要 | ・専門スタジオに通う必要がある ・費用が比較的高め |
少ない回数でも質の高いトレーニングを行いたい方や、特定の部位を集中的に鍛えたい方には、特にマシンピラティスがおすすめです。


独学は難しい?プロの指導の重要性
現在では、動画サイトや書籍で手軽にピラティスを学べるようになりました。しかし、効果を正しく実感するためには、特に初心者のうちはプロのインストラクターから直接指導を受けることを強く推奨します。
その理由は、ピラティスが見た目の動きを真似るだけでは効果が出にくい、非常に繊細なエクササイズだからです。正しい呼吸法、骨盤の角度、意識すべき筋肉など、注意すべきポイントが数多く存在します。
自分では完璧にできているつもりでも、客観的に見るとお尻が上がっていたり、肩に力が入っていたりすることは本当によくあります。専門知識を持ったインストラクターは、一人ひとりの骨格や癖を見抜き、的確に修正してくれるので、効果への一番の近道になりますよ。
自己流で続けてしまうと、間違ったフォームが定着してしまい、効果が出ないばかりか、かえって身体を痛めてしまうリスクもあります。まずはスタジオの体験レッスンなどを利用して、専門家の指導のもとで正しい基礎を身につけることが、結果的に時間や労力の節約に繋がります。

無理なく続けることが効果への近道
これまで述べてきた通り、ピラティスの効果は継続することによって初めて身体に定着します。ですから、何よりも大切なのは「無理なく、楽しみながら続ける」という心構えです。
ピラティスを始めたばかりの頃は、「早く効果を出したい」と意気込み、いきなり週に何回も通うスケジュールを立ててしまうかもしれません。しかし、それでは身体がついていかず、きついと感じて挫折してしまう可能性があります。
モチベーション維持のコツ
- 目標を細かく設定する: まずは「1ヶ月続ける」、次に「3ヶ月続ける」など、達成しやすい短期的な目標を立てましょう。
- 環境を整える: 通いやすい場所にあるスタジオを選んだり、お気に入りのウェアを揃えたりするのも、モチベーションアップに繋がります。
- 自分の変化に目を向ける: 「前よりこのポーズが楽になった」「姿勢を意識する時間が増えた」など、小さな変化を見つけて自分を褒めてあげましょう。
他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて少しでも成長を感じられれば、それが継続の大きな力になります。ご自身のペースを大切に、ピラティスをライフスタイルの一部として取り入れていきましょう。
継続してピラティス効果を実感しよう
- ピラティスの効果実感には約3ヶ月が目安
- 創始者は10回で違い20回で見た目の変化を提唱
- 見た目の変化はボディラインの引き締まりが中心
- インナーマッスル強化で姿勢が美しくなる
- 猫背や反り腰の改善が期待できる
- 基礎代謝が向上し痩せやすい体質を目指せる
- 肩こりや腰痛など慢性的な不調の緩和
- 胸式呼吸と集中でストレス軽減にも繋がる
- 初心者は週1回(月4回)のペースがおすすめ
- より高い効果を求めるならマシンピラティスも有効
- 正しいフォームの習得にはプロの指導が不可欠
- 自己流は効果が出にくく怪我のリスクもある
- 大切なのは無理なく楽しんで継続すること
- 生活に合ったスタジオ選びが継続の鍵
- まずは体験レッスンから始めてみよう